ブスは淘汰されるのか~進化論の考察~

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※この投稿は、ルッキズムを推進するものではありません。

ブスは淘汰される 🔗

Twitterでこんな投稿を見かけた。

つまり、人間は繁殖の過程で、より美形を、よりお金持ちを配偶者として選ぶため、ブスや貧乏は淘汰されていくのではないか、と提言しているのだ。

適者生存、ダーウィンの進化論である。

美形かブスかといった情報が、遺伝子の中に一定の符号として表れるわけではないだろうが、体感や一般論として、美形の子供はある程度美形に、ブスの子供はある程度ブスに生まれてくる、というのは、概ね同意いただけるだろう。

また、人間は社会性を重視する生き物である。
配偶者を選ぶ際に重要となる要素は、おおよそ体格や美醜だけではない。
より裕福な人、より優しい人をパートナーとして選びたいという社会性が、人間には存在する(他の動物にも当てはまる事項かもしれないが、専門ではないので一旦人間だけに言及させていただく)。

そして、お金持ちの子供は、ある程度お金持ちになるものだ。
これは社会的遺伝性と呼べるだろう。

すなわち、現代の普遍的感性において優れたる個体ずつに、繁殖の機会が多く訪れ、社会的遺伝の結果、次世代にはより優れた個体の方が多く残る。
これを繰り返すことによって、ブスや貧乏は淘汰されるはずだ、としているのだ。

本当にそうだろうか? 🔗

まず単純な疑問として、約200万年もある人類の歴史において、なぜ今までそれが起こらなかったのか。
ここから議論を展開していきたいのだが、あいにく睡眠と知識の不足によって思考が進まないため、また別の機会に筆を執ろうと思う。